久し振りに幸福な読後感を与えてくれる本に出会えたので紹介したいと思います。すでに読んだことがある人も多いかもしれません。瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』です。2019年の「本屋大賞」受賞作でもあるこの作品。高校生の女の子が主人公で、彼女は血の繋がらない親の間で何度も家庭環境が替わりながら、それでも慈愛に満ちた「家族」に囲まれています。辛い状況に耐えて飛躍していくというストーリーはよくあるのですが、それとは全く違う内容に、「現実にはあり得ない」と思いながら「あればいいな」と思ってしまう自分がいます。
　生徒にはもちろん、保護者の皆様にも「是非とも」とおすすめできる一冊です。いかがでしょうか。

　コロナ陽性者、及び濃厚接触が疑われる方たち、また医療関係者に対しても、心ない誹謗中傷が発生しています。学校ではこのような行為がないよう指導を行っておりますが、ご家庭でもご協力のほど、よろしくお願いいたします。