学校日記

令和二年度修了式

公開日
2021/03/24
更新日
2021/03/24

校長室の窓 R2

 本日、令和二年度修了式を無事に終えることができました。式辞としてお話したことを以下にあげておきます。

 今年度は新型コロナに振り回され続けた一年になりました。スタートは休校から始まり、分散登校を経て、六月からやっと通常の学校生活ができるようになりました。入学式が、六月に行われたり、修学旅行を始めとする大きな行事が延期、縮小となったりするなど、前代未聞の連続だった令和二年度もようやく終わろうとしています。お疲れさまでしたとしか言えないような一年でしたね。まだまだ先の見えない現状で、もうすぐ新年度を迎えようとしている皆さんに、このような状況だからこそ伝えておきたいことがあります。
 皆さんは「喫茶喫販」という言葉を聞いたことがありますか。「お茶を飲むときには、ひたすらお茶を飲み、ご飯を食べるときには、ひたすらご飯を食べる」ということです。当たり前のように感じますが、大人でも、いや、忙しい大人だと尚更それができていないかもしれません。たとえば食事なら、スマホを見ながら、新聞や雑誌を読みながら、あるいはテレビを見ながら食べているということはありませんか。脳科学からすると、人間は二つのことを同時に行うことを不得意としているそうです。結局どちらも中途半端になって身につかない残念な結果になることが多いということ。せっかくの料理を味わうことができず、テレビの内容も頭に残らない。これはちょっともったいないですね。では、どうすればいいのか。そこで「喫茶喫販」。一つの事に集中し、丁寧に取り組むことだと思うのです。
 一年を振り返って反省をすることも大事です。将来を考えて目標を立てることも重要です。しかし残念ながら過去は戻ってこないし、未来はわかりません。私たちにできるのは、今を一生懸命に生きることです。他のことに気持ちを乱されず、目の前のことに心を傾け、一心に取り組む。食事の時は食べることだけに、読書の時は本を読むことだけに、勉強の時は学ぶことだけに、そして遊びの時は遊ぶことだけに集中して取り組んでみてください。その積み重ねが皆さんの未来を形作っていくのです。
 ネガティブな情報が毎日のように飛び交っている中ですが、そんなものに邪魔されることなく、今やるべきことを見極め、それを徹底することを心がけていきましょう。
 新年度、皆さんが良いスタートを切ることができることを願って、令和二年度、終了式の式辞といたします。

 式後、皆勤賞の表彰を行いました。

 明日より春休みが始まります。短い期間ですが、身も心もリフレッシュして新年度に備えてください。
 保護者の皆様、コロナ禍の中での一年間、本当にありがとうございました。引き続き、次年度もよろしくお願いいたします。