入学式
- 公開日
- 2020/06/15
- 更新日
- 2020/06/15
校長室の窓 R2
延期続きだった入学式を、本日実施することができました。とても蒸し暑い中、たくさんの保護者の皆さんに参加していただき、恙なく終えることができました。本当にありがとうございます。以下に式辞として新入生に伝えた二つのことを載せておきます。
まず、「何気ない毎日が、いかに貴重かに気づく」ということです。この三か月余りを振り返って、皆さんはどう感じますか。臨時休校になった当初は、休みが増えたと喜んだ人も中にはいるかもしれません。しかし、日を追うごとに社会全体が停滞し、ぎすぎすした雰囲気が広がり続けました。身近な生活も一変し、誰もが窮屈な思いの中、ストレスばかりを感じるようになりました。「朝起きて、食事をして、友達と会い、また眠りにつく」という当たり前の生活。何より「学校に登校して、授業を受け、クラスメイトと楽しく過ごし、部活で汗を流す」という変わらない毎日が、失われて初めて、その大切さに気づいたのではないでしょうか。私たちの日常が戻りつつある今、ぜひこれからの中学校生活、一日一日を大切にしてほしいと思います。
そしてもう一つは「明けない夜はない」ということです。いずれこの感染症も収束に向かうでしょう。この三か月余りはその時の準備をしていたのだと思ってください。様々なことが「中止、自粛」となっていましたし、まだ一部には気をつけなければならない部分は残っています。しかし、今後時間はかかるかもしれませんが、このような状況も、必ず解消される日が来るはずです。そうなったときに力を発揮できるよう、それぞれができる範囲で心身ともに整えているのが、まさに「今」なのだということです。より高くジャンプするためには、大きく膝を曲げなければなりません。ジャンプに備えて、辛くても膝を深く曲げている状態が今なのです。
例年とは全く違う入学式。しかし、あとで振り返ればこの一年が今までで最も充実していたと思えるようにしてほしいと願います。
ご入学、誠におめでとうございます。