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雑賀さんのお話を聞いて<4年生> 〜君らと僕の仲やからトシちゃんでええよ〜

 2月27日(火)視覚障がい者の雑賀利幸さんに来ていただいて、4年生がお話を聞きました。雑賀さんには、毎年来ていただいて4年生がお話を聞いています。
 「みなさん、こんにちは。私は、全く目が見えへんねん。だからお話の前に、一つお願いがあります。お話を聞いて、うんうんとうずづいたり、手をあげたりしてくれても、見えへんからわかれへんねん。だから、『はい』とか『うん』とか『いいえ』とか言葉に出して反応してほしいねん。」4年生から「はい!」と大きな声。
 「まず、自己紹介。雑賀利幸と言います。雑賀さんと言われるけど、まあ、君らと僕の仲やから、トシちゃんでええよ。トチちゃんちゃうで。トチちゃんやったらこけそうになるやろ。」(笑)といつものつかみ。
 「いくつに見える?」「40歳」「40後半」「30歳」「50歳」と口々に答える4年生。
「正解は、はく歳・・・おや歳・・・ごめんな歳・・・ほんとは50歳です。」とギャグを入れながら。自己紹介の中で、今の仕事や趣味をお話しされます。「僕は、学校の先生をしています。学校の先生と言っても、ヘルパーさんの先生です。それから、高校にも行っている。点字を教えています。」(雑賀さんプロフィール:2000年頃から専門学校・高等学校で福祉分野の特別講師として活躍されています。)
「趣味は、パソコン、旅行、ハイキングにオセロ。オセロは目の不自由な人の大会で2度優勝したんやで。暗算は得意で3段!」子どもたちから「えーっ」と驚きの声。(子どもたちは1週間ほど前に雑賀から持ってきていただいた視覚障がい者用のオセロを体験として使わせてもらいました。)
 いよいよここからが本題。「目が見えないと、できへんことあるかな?」と雑賀さん。「読むこと」「登校」「字を書くこと」と子どもたち。すると、「字はかけるで。」と黒板に「金」という字をチョークで見事に書かれました。「確かに登校は難しい。これを「移動」と言います。また読むのも難しい。これは『情報』と言います。『移動』と『情報』が難しいんやね。」
 「逆に目が見えないことで良いことはあると思うか?」という質問に子どもたちは「すぐに眠れる。」「想像がよくできる。」「目の見えない人の大変さを教えることができる。」と次々と答えます。雑賀さんは「うん、そうやなあ。まず、変な物見なくてすむやろ。みんなも、ああ、これは見たくなかったというものあるやろ。真っ暗でも点字の本が読める。人前でも緊張せえへん。そして、いろんな人にささえてもらえる。」と。確かに、見方を変えると悪いことばかりではありません。見えてても、見えなくてもいやなことやできないことがあるのは一緒やとおっしゃいました。
 日常生活の様子もDVDで見せて下さいました。白いつえを使って歩く様子や電車の乗り降り、エスカレーター、家の階段をジャンプして降りる様子、ブラインドテニスやボーリングをしている様子等々。DVDを見た子どもたちは、あんなこともこんなこともできるんだと思ったにちがいありません。

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