今日の給食しろ菜は、江戸時代に大阪天満橋、天神橋付近で、多く作られていたことから「大阪しろ菜」「天満菜」とも呼ばれています。栽培しやすく、育てる期間も短いので一年中出回っていますが、霜の降りる11月頃から柔らかくほのかな甘みが出て、一段とおいしさが増します。瑞々しさとアクやクセのないあっさりとした味が特徴で、昔から和え物・炒め物・煮物・漬け物などいろいろな料理に利用されています。 また、しろ菜には、ビタミンAが多く含まれています。ビタミンAは、皮膚や粘膜を強くしたり、薄暗いところで目が見えにくくなる病気の予防にも役立ちます。今日の給食には、しろ菜とひら天を和風だしとしょうゆで煮含めた煮びたしが登場しました。 今日の給食ポタージュは、フランス語で深い鍋に肉や野菜を煮込んだスープをさす言葉です。ポタージュスープは、スープスープということになります。 日本では、スープ類の中で、トロミのついたものをポタージュスープ、澄んだものをコンソメスープと呼んでいます。 給食のポタージュスープは、肉類・野菜をいため、小麦粉とバターで作ったルウでトロミをつけ、塩とコショウで味を調えました。 今日の給食すき焼きは日本人がよく食べる料理の一つです。すき焼きという名前は、カモやタカ、カモシカの肉を田や畑を耕す鍬や鋤の上で焼いたことが由来です。関東と関西では、すきやきの調理の方法がちがいます。 関東風は、だし汁をさとうとしょうゆで調味した「割り下」という調味液を煮立てた中に牛肉やその他の材料を入れて煮ます。関西風は、牛の脂を溶かし、牛肉を炒めて味をつけます。 給食では、牛肉を炒め、だし汁とさとう、しょうゆで、焼き豆腐、いとこんにゃく、ふ、はくさい、たまねぎ、にんじんを煮て、味をふくませて青ねぎを入れ、仕上げています。 今日の給食日本では、幕末から明治時代に開国された港にできた中華街に中華料理店が開店し、大正時代頃から各地にラーメンが広まっていきました。 ラーメンは、中国から伝わってきた麺料理ですが、様々なアレンジが加えられていき、アジアの麺料理とは異なった日本独特の麺料理に発展・変化しています。ラーメンの「拉」は中国語で「引っ張る」、「麺」は小麦粉のことです。中国では、麺のことを「ラーメン」と呼び、スープを入れた汁そばは「湯麺」と呼びます。今のラーメンという呼び名は、日本で名付けられました。 今日の給食切干し大根は、大根をせん切りなどにして干したものです。よく干すことによって、甘みが増し、歯ざわりがよく、おいしくなります。昔の人が考え出した自然の恵みがつまった保存食品です。 切干し大根には、骨や歯を丈夫にするカルシウムや食物せんい・ビタミンCが、とても多くふくまれています。また、干すことにより、ビタミンDが増えてカルシウムの吸収を助け、骨や歯が老化するのも予防します。 今日の給食は、切干し大根、にんじん、まぐろのオイル漬けをいためたサラダに、ノンエッグマヨをかけて食べました。 今日の給食今日のシーフードカレーは、いか・えび・ほたてのフレークを使いました。 いか・えびは、体を作るもととなる質の良いたんぱく質を多く含み、肉類に比べて脂質が少ないのが特徴です。 また、タウリンという成分を含み、血圧を正常に保ったり、心臓を強くしたりする効果があります。ほたて貝は、高たんぱく、低脂肪で、貧血を予防し、目や脳の働きに良いとされている栄養も多く含んでいます。 今日の給食「南蛮漬け」は、しょうゆや酢、さとうなどの調味料とねぎなどの野菜のみじん切りを合わせたタレをから揚げにした魚や肉にかけた料理です。 「南蛮」とはポルトガルやスペインの国からもたらされた香草や香辛料と油を使った調理方法です。 給食の南蛮漬けは、角切りのまぐろに、かたくり粉をまぶして揚げ、土しょうが、にんじん、たまねぎの入った甘酢あんに絡めて作っています。さっぱりしたお酢の風味と甘辛さが油と絡み合い、とても美味しかったです。お酢に含まれるクエン酸は、疲労回復に役立ちます。 今日の給食関東煮は、江戸時代に関東で、しょうゆを使った料理を広めるため、みそをつけて食べていたおでんをしょうゆと砂糖で味付けした料理です。 昔、大阪でおでんといえば、くしに刺した豆腐やこんにゃくのみそ焼き、つまり、田楽のことをさしていたので、関東の煮込みおでんは、関東煮と呼ばれました。 今日の関東煮は、けずり節のだし汁で鶏肉、たこ、平天、ミニサイズのがんもどき、じゃがいも、こんにゃく、大根、にんじんを煮て、さとうと濃い口しょうゆで味付けして煮込みました。 今日の給食今日のパンには、オリーブ油を入れて焼いています。オリーブ油は、オリーブの果実を絞って作られており、イタリアやスペインなどの地中海地域でよく使われています。独特の香りがあり、サラダのドレッシングやスパゲティ、炒め物の香りづけにぴったりです。オリーブ油は、血液の流れをよくしてくれる働きもあります。 今日の給食今日の青菜のサッパリ炒めの青菜は、チンゲンサイです。ビタミンA、ビタミンCが豊富でカルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルや食物繊維も多く含まれる緑黄色野菜です。 チンゲンサイはクセやアクが少ないのでおひたしや炒め物・煮物やスープなど幅広い料理に使われています。今日はチンゲンサイを、はくさい・にんじん・干ししいたけ・うずら卵・焼きとうふと、いっしょに炒めて、しお、こしょう、みりん、しょうゆで味つけをし、片栗粉でとろみを加えています。肉類が入っていないので、サッパリ炒めという名前を付けています。 今日の給食吉野汁は、鶏肉や豆腐、にんじん、はくさい、しいたけ、白ねぎなどの材料が入っていて、奈良県の吉野で取れる“くず粉”でとろみをつけた和風の汁物です。くず粉は、くずという植物の根っこから取れるでんぷんを粉にしたものです。汁にとろみをつけ、『くず切り』や『くずもち』などの和菓子にも欠かせない材料です。くずの根は葛根と言い、風邪や頭痛の薬にも使われています。 今日の給食デニッシュパンは、デンマーク産のパンで「デニッシュ・ペストリー」という呼び方もあります。デニッシュとは、「デンマークの」という意味で、ペストリーは、生地をパイ状に焼いたものをさします。パン生地を薄く延ばしバターやマーガリンを塗り込み、何重にも重ね、巻き込むことを、数回くり返して出来ています。数回繰り返すことでサクサクの食感やバターの風味があるおいしいパンです。 今日の給食プルコギは、韓国・朝鮮の代表的な肉料理の一つです。 「プル」は「火」、「コギ」は「肉」を意味しますが、日本でいう「焼き肉」とはかなり違い、どちらかというと「すき焼き」に近い料理なので、日本では、「韓国風すき焼き」とも言われています。 薄切りの牛肉にしょうゆベースの甘口の下味をつけ、野菜や春雨と一緒に焼いたり、煮たりして作る料理で韓国・朝鮮料理の中でも辛くない料理の代表です。 しっかりした味つけなので、ごはんにとてもよく合いました。 今日の給食今日の献立の「野菜かきあげ」は、給食室で、一つひとつ手作りで作られました。細切りのにんじん・さつまいも・たまねぎとささがきごぼうに、青のり粉と小麦粉を混ぜ込み、丸めたものを油で揚げました。 野菜には食物せんいが多く含まれています。食物せんいは、腸のそうじ役としてしっかり働いてくれるので、病気の予防には欠かせません。食物せんいの入った野菜をたくさん食べてほしいものです。 今日の給食ひじきは、こんぶやわかめ、のりと同じ海そうの仲間です。海そうには、「おなかの中をきれいにそうじして、がんにかかりにくくする」と言われる食物せんいや、「骨や歯をつくり、じょうぶにする」カルシウム、「血をつくるもととなる」鉄分などのミネラルが多く含まれています。中でも、ひじきには、鉄分やカルシウムが多く含まれています。 給食では、ひじきのいため煮やひじきごはん、いそ煮などに使っています。今日は牛肉のひき肉とひじきを使い、給食室で作った手作りのそぼろふりかけです。ごはんの上に配り、美味しくいただきました。 今日の給食今日の給食献立は、赤飯・ぞう煮・田作り・みかん・牛乳で、新年のお祝いをしました。 あずきの煮汁で炊く赤飯は、色々なお祝いの時に食べます。 ぞう煮は、平安時代の初めにもち・人参・大根などを神様に供えたあとで食べるようになったのが始まりで、お供えしたものを食べると体がじょうぶになると言われています。 田作りは、いわしを田んぼの肥料として撒くとたくさんのお米がとれたので、田作りと名づけられました。今年もよい年でありますようにと願いをこめて、お正月献立を美味しくいただきました。 |
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