3年生の教室を覗いてみると、人権教育で絵本「わたしの生い立ち聞いてほしいと思うねん」の学習をしていました。主人公のまきさんが学校へ妹をおぶって来た時に、先生から「勉強のじゃまになるから妹は廊下に連れて行きなさい。」と言われてしまいます。そのときにまきさんやクラスメートの気持ちを考えました。子どもたちはまきさんの戸惑いに寄り添い、「教室に妹がいても邪魔じゃないよ。先生に言ってあげる。」などと発言していました。先生からの「1歳の子は、泣きわめくし、静かにしていられないよ。」という言葉に、「いや、大丈夫。」という子もいれば、「テストのときとか集中したいときには困るなあ。」と想像力を働かせて考えている子など、自分事にして考えて悩む姿が見られました。世の中のジレンマをこの学習の中で体験し、解決に向けて考えれる子に育ってほしいです。