今日の給食えびは、お正月や結婚式などのお祝いの料理には欠かせない食べ物です。ヒゲが長くて、こしを曲げて泳ぐので、長生きを願う食べ物として使われるようになりました。 えびには、骨や歯を丈夫にするカルシウムがいっぱい含まれています。今日の「えびと野菜のスープ煮」は、えびの他にベーコン、キャベツ、にんじん、コーンが入った塩味のスープです。 キャベツには、ビタミンCがみかんと同じ位含まれていて、疲れをとったり、風邪を予防したり、肌をきれいにしたりするのに効果があります。 今日の給食船場汁は大阪の問屋街である船場の商人の家で生まれた料理です。塩サバ、アジ、サケなどの魚と大根などの野菜類を煮込んで作る具たくさんで栄養たっぷりなすまし汁です。 魚は、身だけでなく頭や中骨などのアラまで残らず使い、旨みを引き出すので、無駄がなく、とても経済的な料理です。代表的な材料は、塩サバと大根です。簡単に作れ、しかも安くておいしいので、商人が忙しく働く問屋街でよく食べられていました。給食の「船場汁」も、サバと大根で作っています。サバは塩サバではなく角きりのさばの切り身を使い、臭い消しに土しょうがのしぼり汁と青ねぎを入れています。 今日の給食「きりたんぽ」は、秋田県の郷土料理の一つです。ごはんをつぶしたものを木の棒にちくわのように巻きつけて焼き、棒からはずして切ったものを山菜やきのこを入れて煮込んだしょうゆ味の鍋料理です。 ご飯を棒に巻きつけた形が、棒の先に綿を丸めて、布で包んだ槍に似ていていることから「きりたんぽ」と言われるようになりました。 給食では、「きりたんぽ」に見えるちくわを使ってきりたんぽ風にしてあります。豚肉、はくさい、にんじん、しめじ、糸こんにゃく、青ねぎが入っていて具がたくさんです。とてもヘルシーで、仕上げに土しょうがのしぼり汁を入れるので、体の中から温まります。 今日の給食頭を振ることを、“かぶり”を振ると言いますが、“かぶ”は、頭という意味で頭にかぶる物としての“かぶと”からきていると言われています。かぶは春の七草の一つで別名を「すずな」と言い、古くから日本にある野菜です。かぶの白い根の部分には、ビタミンCや消化を助けるジアスターゼ、腸の働きに良い食物繊維なども含まれています。また、緑の葉の部分には、カルシウム、ビタミンA、鉄分、食物繊維などの栄養がたくさん含まれています。 今日の給食の「かぶのクリーム煮」には、根の部分だけでなく葉の部分も入っています。 今日の給食昆布豆は、日本食の代表的な材料である、昆布と大豆をやわらかく煮て甘辛い味付けにしてあります。 大豆は質の良いタンパク質がたくさん含まれる食べ物です。タンパク質は、体を作ってくれます。大豆にはタンパク質が、肉と同じくらい含まれているので、「畑の肉」と呼ばれています。 昆布には、うま味成分のグルタミン酸が多く含まれているので、とてもおいしい出汁がとれます。昆布は、出汁の他に煮物や炒め物、昆布巻き、つくだ煮など、いろいろな料理に使われています。鉄分・カルシウムといった、日本人に不足しがちなミネラルが多い食べ物です。 今日の給食オイスターソースは、中華料理にかかせない調味料の一つです。オイスターとは、貝のカキのことで、カキから作られた調味料がオイスターソースです。 中国ではカキを生で食べる習慣がなく、塩に漬けて保存したあと、干して食べられていました。塩に漬けているとカキからでた汁が上にたまり、この汁がとてもうま味とコクがあるので、料理のかくし味に使われ始めました。これがオイスターソースの始まりです。今では和食や洋食のかくし味にも使われるようになりました。 今日の「魚のオイスターソース」の魚は、ホキを使っています。白身で淡白な味のため、バター焼き、ムニエル、白身フライや塩焼きなどとして使われています。 今日の給食ごぼうはキク科の植物で、私たちが食べているのは人参や大根と同じ根の部分です。ごぼうを食べているのは、日本だけだそうで、外国の人が「日本人は木の根を食べるのか」とおどろいたそうです。ごぼうには、『食物せんい』が、とてもたくさんあり、腸のはたらきを活発にして、便通をよくします。 今日の給食は、ささがきごぼうとにんじん、まぐろのオイル漬けを炒めたサラダで、ごまドレッシングをかけて食べました。 今日の給食「のっぺい汁」は、茨城県・栃木県などで、神社のお祭の時のおもてなし料理として各家庭で作られていた郷土料理です。 今日の給食の「のっぺい汁」は、昆布・削り節で出汁を取り、鶏肉・豆腐・里芋・大根・にんじん・青ねぎの具をたっぷりと入れ、かたくり粉でとろみをつけています。 血や骨のもとになり体をつくる赤色の栄養素、エネルギーのもとになる黄色の栄養素、体の調子を整える緑色の栄養素が揃っていて、ボリュームもあります。 今日の給食たこやきは、だし汁でといた小麦粉の生地を、専用の鉄板に流し込み、小さく切った、たこ、粉かつお、紅しょうが、青ねぎなどを入れて丸く焼き上げます。 大阪の人は、「お好み焼き」や「たこ焼き」などの小麦粉の料理が大好きです。お店もたくさんあり家庭でもよく食べられています。そのため大阪は粉物文化の街と言われます。今日の給食は、油で揚げたたこやきです。 今日の給食今日のかつおあえは、チンゲン菜とキャベツを使って、さとう・みりん・うす口しょうゆで味つけをして仕上げに粉かつおであえています。 かつお節は、独特のうま味があり、汁物などのだしをとる時によく使われますが、粉かつおにして、野菜とあえてもおいしく食べられます。チンゲンサイは、ビタミンA、ビタミンCが豊富でカルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルや食物繊維も多く含まれる緑黄色野菜です。クセやアクが少ないので、おひたしや炒め物・煮物やスープなど幅広い料理に使われています。 キャベツには、ビタミンCがみかんと同じ位含まれていて、ビタミンAも、緑色した外側の葉にたくさんあります。 今日の給食フルーツカクテルのカクテルというのは、お酒という意味といろいろなものを混ぜ合わせたものという意味があります。フルーツカクテルは、いろいろなゼリーやくだものが入ったデザートです。今日の給食のフルーツカクテルは、もも缶、パイン缶とレモンゼリー、みかんゼリーを入れて作っています。 レモンやみかんには、ビタミンCが含まれています。疲れをとったり、風邪を予防したり、肌をきれいにしたりするのに効果があります。レモンゼリーには、はちみつも入っているので、甘酸っぱくて食べやすいです。 今日の給食ちくわは、白身の魚を原料とするので、消化の良いたんぱく質が含まれています。脂肪分やコレステロールが少ない、高たんぱく低脂肪食品で、海外でも人気が出始めているそうです。 ちくわは、そのまま食べたり、いろいろな料理に使われたりもします。給食では、「ちくわのいそべあげ」「ちくわフライ」「おひたし」「ちらしずし」「やきそば」「やさいいため」などに使っています。 今日の給食の「ちくわフライ」は、調理員さんが、ちくわを小麦粉で作ったころもにつけてパン粉をまぶし、揚げています。 今日の給食パエリアは、とり肉やいか、えび、貝などの魚介類、野菜をオリーブ油で炒め、スープで炊くスペインのバレンシア地方で生まれた炊き込みごはんのことです。 両手に取っ手のついた底が平らなフライパンのような浅い鍋「パエリア」を使うことからこの名前がつきました。 パエリアには、ふつうサフランという香辛料が使われています。サフランは、ブイヤベースやパエリアなどの料理には欠かせない香辛料ですが、高価な調味料なので、給食では、カレー粉とターメリックでパエリアに色と香りをつけています。ターメリックはショウガに似た茎を乾燥させたもので、「うこん」とも言います。黄色い色をつけるのに使う香辛料です。いか、えびなどの魚介類やとり肉の他、にんじん、たまねぎ、トマトの水煮の入ったご飯で、栄養たっぷりのバランスのとれた献立です。 今日の給食「じゃがいものそぼろ煮」は、合挽き肉、じゃがいも、たまねぎ、にんじんをけずりぶしのだしで煮て、甘辛く味付けした煮物です。そぼろとは、お肉を細かくした挽き肉を使って甘辛く炊いたものです。 じゃがいもは、エネルギーの元になるでんぷんをたくさん含んでいて、わたしたちの健康にとてもいいです。じゃがいもは、「だんしゃく」と「メークイーン」という2つの種類がありますが、給食では「メークイーン」を使っています。これは、少し細長くて、表面がつるりとしているのが特徴です。 今日の給食ビーフシチューは、牛肉や野菜を小麦粉とバターを炒めて作るブラウンルウを使い、赤ワインやトマトソースで煮込んだ料理です。 日本では、明治の初めに、洋食レストランのメニューに取り入れられて広まりました。給食では、牛肉・にんじん・玉ねぎ・しめじを炒め、じゃがいもを入れ、水・ポークブイヨンで煮込み、小麦粉・バターで、きつね色になるまで炒めたブラウンルウとトマトケチャップ、トマトピューレ、さとう、ソース、赤ワインでさらに煮込んで作っています。 今日の給食いかは、体を作るもととなる質の良いたんぱく質を多く含み、肉類に比べて脂質が少ないのが特徴です。また、タウリンという成分を含み、血圧を正常に保ち、心臓を強くする働きがあるのに加えて、低カロリーで、生活習慣病にも効果があります。 チリソースは、トマトソースの中に唐辛子、塩、スパイス、さとうなどを入れたもので、赤唐辛子の辛味と、さとうの甘味、トマトの酸味がうまく調和した美味しいソースです。 今日は、土しょうが、白ネギ、さとう、うす口しょうゆ、トマトケチャップ、トウバンジャンでチリソースを作り、いかと玉ねぎにからめ、仕上げにごま油で風味をつけています。 今日の給食今日の洋風ふくめには、鶏肉・ベーコン・えび・じゃがいも・たまねぎ・にんじんを、とりガラスープで煮込み、しお、こしょうで味つけをして、パセリを仕上げに入れて作っています。 じゃがいもがほっこりとしていて、あっさりと美味しい献立です。 じゃがいもは、デンプンだけでなく、ビタミンやカリウムも多く含んでいます。特に、ビタミンCが多く、じゃがいものビタミンCは、デンプンに保護されているので、加熱しても、減りにくいそうです。 洋風ふくめには、赤・黄・緑の食品がそろっていて栄養たっぷりです。 今日の給食やっこ煮の「やっこ」は豆腐のことです。どうして豆腐のことを「やっこ」というのでしょうか? 「やっこ」とはもともと江戸時代の武家の世話人のことを指す言葉でした。豆腐を切り分けるときの模様が、ちょうどやっこの着ていた半てんの白くて四角い紋が豆腐にそっくりだったからということで、江戸っ子の間で豆腐のことを「やっこ」と呼ぶようになったと言われています。 今日の給食の『やっこ煮』は、豆腐と豚肉やいろいろな野菜などが入った栄養たっぷりな献立です。 今日の給食シーフードとは、魚や貝、いか、たこ、えび、かになどの水産物をさします。いかやえびは、日本人が、特に好きなシーフードで、食べる量は世界一です。 今日の給食のシーフードカレーは、いか・えびを使っています。いかやえびは、どちらも体を作るもととなる質の良いたんぱく質を多く含み、肉類に比べて脂質が少ないのが特徴です。また、タウリンという成分を含み、血圧を正常に保ったり、心臓を強くしたりする効果があります。 今日の給食チャンプルというのは「混ぜこぜにした」「何でも入っているもの」という意味があり、野菜や豆腐だけでなく、いろいろな材料をいっしょに炒める沖縄の代表的な料理です。 一つの料理の中で野菜のビタミン・ミネラル、豆腐や肉のたんぱく質、肉や炒め油の脂質などいろいろな栄養がとれるように工夫されています。 今日の「とうふチャンプル」は、豆腐の他に豚肉、にんじん、たまねぎ、小松菜、はるさめなどたくさんの材料が入っています。さらに粉かつお、ごま油を入れて味や香りをプラスしています。 「にんじんしりしり」は、せん切りの人参とまぐろオイル漬け、大豆を繊維状にして乾燥した「大豆の華」を炒め、淡口しょうゆで味つけしています。「しりしり」とは、沖縄の方言で、千切りという意味です。 |
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