学校教育目標「たくましく大きく生きる」

第40回 卒業式

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 本日、第40回卒業式を、無事終えることができました。コロナ禍において、縮小した形ではありましたが、緊張感ある中にも温かい雰囲気での良い式となりました。以下に式辞を抜粋してあげておきます。

 入学式で皆さんにお話ししたことを覚えていますか。「巡り会わせを大切にしよう」、「何かのせいにするのではなく、自立を目ざそう」ということでしたね。あれからもう三年が経ちます。立派に成長した皆さんの姿を見て、きっとこの三年間の中学生活で、この二つの項目は達成できたものと信じています。
 さて、皆さんが諸福中学校三年生として過ごしたこの一年は、激動の年度となりました。長く続く新型コロナ感染症との戦いに始まり、一年延期となっていた東京オリンピック・パラリンピックの開催。秋には国政を左右する衆院選もありました。年が改まると、冬のオリンピックが中国北京で開催され、選手の活躍に喝さいが送られ、今、パラリンピックがそれに引き続いて実施されているところです。ところがスポーツと平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックの開催期間にもかかわらず、世界を巻き込むような争いが勃発し、いまだに解決を見ないことは皆さんもよく知っている通りです。尊い命が失われ、子どもたちが路頭に迷う姿に胸が痛みます。
 本来であれば、この晴れの日には明るい話で皆さんを送り出したいところですが、義務教育を終え、長い人生を歩んでいく上での土台となる力を備えたはずの今だからこそ、あえて世界の現実から目をそらさないでほしいと思うのです。
 いつの世も、争いを始めるのは大人です。そしていつも犠牲になるのは子どもたち弱い者だと言われます。しかし、弱者として守られる存在だと思われている子どもたちこそ、未来を創る担い手でもあるのです。中学校を巣立っていく皆さんを子どもと呼ぶことが相応しいかはわかりませんが、それでも皆さんが希望の光であることに間違いはありません。
 瓦礫となった建物を映像で見て、ふと壁に描かれた絵を思い浮かべました。兵士と思われる男が、武器ではなく、花束を投げようとしているものです。皆さんが大人として活躍する世界は、武器ではなく、花束が行きかうものであってほしい。暗闇ではなく光が、絶望ではなく希望が、そして涙ではなく笑顔が満ち溢れる世界が広がることを祈ります。ただし、そんな世界はただ待っているだけでは実現しません。皆さん一人ひとりが、仲間たちと手を取り合って、つかみ取るしかないのです。
 皆さんの大いなる活躍を、心から期待しています。
 最後に、皆さんの未来には様々な壁が待ち受けています。しかし、それ以上にたくさんの可能性にも満ち溢れてもいるのです。「明日の世界は私たちが創っていく」それぐらいの気構えで、今日から始まる新たな一歩を踏み出してください。

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