学校教育目標「たくましく大きく生きる」

修了式

本日の修了式で、生徒に伝えた式辞を掲載します。


 皆さん、長い休校期間が続きましたが、体調を崩すことなく過ごせましたか。
 この修了式も、もしかしたら実施できないのではないかと、ずい分心配していました。皆さんを前にして話したいことはたくさんあるのですが、長時間多くの人が集まることは避けなければならないので、今日は大きく二つに絞りたいと思います。
 大きな一つ目、卒業式で三年生に送った言葉の紹介です。本来なら二年生は参加して聞いていたはずですが、それが叶わなかったので、一年生とともに聞いてください。

卒業生には、二つの事柄を伝えました。
 まず、「正しい判断ができる」ということです。今回の出来事で、ネット上などでの「デマ」や「風評」に踊らされる大人たちの姿を目の当たりにして、皆さんはどう感じたでしょう。「何が正しくて、何が正しくないのか」しっかりと見極める目を持つことは、とても大切なことです。溢れる情報に流されず、その中から、いわゆる「本物」を見つけ出すには、それなりの知識と経験が必要です。成功や失敗を重ねながら、ぜひその力をつけてください。もう一つは「自分を信じる」ということです。時代はますます不透明となり、しばらくこの傾向は変わらないでしょう。しかし、歴史を振り返ってみると「変革」は必ず若者によって成されてきました。この世界を、今よりずっと明るく、そして希望に満ちたものに変える力を秘めているのは皆さんです。「自分なんて」と何もしないうちから諦めてしまうのではなく、「自分自身」を含めた、たくさんの若い人たちが持つ可能性を信じてほしいと思います。
卒業生に伝えたこの二つのことは、皆さんにも覚えておいてほしいと思います。
 
大きな二つ目は、今後の見通しが分からない状況だからこそ、規則正しい生活を心がけてほしいということです。大人でさえこのような中で、日々の生活をコントロールしていくのはとても難しいものです。先生方も苦労しています。しかし、学校生活があるときのように、決まった時間に起き、決まった時間に食事をとり、決まった時間に寝るという当たり前のことが、結局、自分自身を守り、正常な社会に戻った時、スムーズに自分を合わせていけることにつながるはずです。

 まだまだ安心できる状態になるには時間がかかりそうですが、何より皆さんが心身ともに健康であってほしいと願います。

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