学校教育目標「たくましく大きく生きる」

授業見学 再び

 2年生の英語の授業で、面白い取り組みをしているということで、さっそく見学させてもらいました。我々のよく知る「ことわざ」や「故事成語」といったものが、英語ではどのように表現されているかを調べ、オリジナルの「ことわざ」を作ろうというものです。(もちろん英語で。しかも、これまでに修得した「比較級、最上級」を活用する)見学した授業では、調べてきたものを前で発表した後、配布されたプリントに絵で表現するという内容でした。取り組み自体、とても楽しいものです。また、授業の途中で自由に動いてもいい時間がありました。「学び合い」のひとつの形式なのですが、子どもたちに「協同学習」が身についていなければ、たいていここで乱れてしまいます。しかし、この授業では、動きの中にも「学び」は続いていて、元の席に戻るとしっかり収束して次の作業に移ります。大したものだと感心しました。その授業の「ねらい」が理解され、達成のための手順が身についている一つのモデルのような一時間でした。

職業体験学習

 2年生の職業体験学習期間、本日が最終日となりました。校区連携も兼ねて、子どもたちがお世話になっている諸福小学校と諸福幼稚園に行ってきました。諸福小学校では、ちょうど昼食の時間で、3人の生徒がそれぞれ受け持ちのクラスで児童とともに食事をしているところでした。さすがに3日目とあって、違和感なくとけこんでいる姿にホッとしました。案内をしていただいた先生が、「ある生徒から『先生っていうのもたいへんやなぁ』ということばが出て、成長したなぁと感じました。」とおっしゃっていました。その生徒の小学生時代をよくご存じなので、そのことばには重みがあり嬉しく思いました。
 諸福幼稚園では、園長先生自らご案内いただいて教室を回りました。こちらは昼食が終わったころで、何人かの園児が「こおちょーせんせえー」と走り寄ってくれました。日頃小さな子たちと触れ合うことのない私は、抱き付いてくる園児をどう扱っていいのか戸惑ってしまいました。たくさんの園児の対応を毎日なさっている先生方に対して、素直に頭が下がる思いです。「こんなかわいい子たちが・・・。」とふと思いながら帰路につきました。
 職業体験学習が始まる前に、生徒集会で「『へぇーっ』と思えることを一つでも多く体験してきてください。」ということと、「体験したことをアウトプットすることで、自分の中にしっかり定着させましょう。」と伝えました。家で体験を語ることも大きなアウトプットの一つです。ぜひ時間をかけて子どもたちの話を聞いてあげてください。

25年

 阪神大震災から25年が経ちました。当然子どもたちは知らないし、保護者の皆さんも記憶が薄れているかもしれません。私はその時の、突き上げるような縦揺れと長く続いた横揺れが忘れられず、今でも小さな揺れでドキッとしてしまいます。家族の安全を確認し、登校した時の職員室の惨状や、体育館周辺の亀裂も鮮明に覚えています。家屋に被害を受けた生徒も多数いました。
 近年、日本はいくつもの災害に見舞われてきました。温暖化につれて、その傾向はさらに増えているそうです。震災で亡くなった方に哀悼の意を表すると共に、今一度防災について考える日にしたいと思います。

「本物」を目にして

 先日、フィギュアスケートの浅田真央さんのアイスショーに行く機会がありました。本校から近いラクタブドームが会場で、超満員の観客の見守る中、素晴らしい演技を観ることができました。強く印象に残ったのは、数千人(もっと多かったかもしれません)の観客の息遣いが聞こえるほどの静寂をもたらす、圧倒的な「本物」のオーラを感じることができたこと。そして終演後、満足気に帰路につく人々の笑顔です。このツアーは浅田さんが、これまで応援してもらった感謝の気持ちを伝えるために企画したもので、地方の小さなリンクまでもコツコツと回っているのだそうです。そんな思いも込めた演技だからこそ誰もが感動したのでしょう。
 生徒集会で、その話をしながら、進路について触れました。「皆さんはいずれ仕事をすることになります。しかし誰もが華々しい舞台で活躍する訳ではありません。世の中になくてはならないものの、地味で目立たない職で頑張ることの方が多いでしょう。しかし、どのような職種であれ、心を込めて一生懸命働くところには、きっと感動を与えるものがあるはずです。浅田さんのように、選んだ職業が本当に好きで、一途に頑張り続けることができる、そんな進路を見つけることができればいいですね。」

始業式にて

 二学期の終業式で、新たな年の目標を持とうと呼びかけました。三学期の始業式でそのことに触れ、「みんなに目標を持とうと薦めながら自分は考えていませんとは言えない。私は今年一年の間に50冊以上の本を読みたいと思います。」と宣言しました。その時に「今読んでいる本ですが」と紹介したのが『蜜蜂と遠雷』という恩田陸氏の作品でした。早速読み終えたのでご報告します。
直木賞、本屋大賞W受賞の長編大作。世界的ピアノコンクールに参加する、若きピアニストたちの姿をみずみずしく描いています。爽やかな青春群像劇であると共に、音楽やピアノコンクールなどに詳しくない者にも、その醍醐味の一端が味わえ、読み始めてすぐ、物語の世界に引き込まれました。ピアノ演奏を文章でイメージさせることに成功した稀有なものになっていて、いわば「音」を「文字」に置き換えるという驚きの手法が功を奏しています。すぐれた小説は、随所に映像を想像させるものですが、まさにそういった出来栄えの一冊です。映画化もされていて、一時、職員室でも話題になっていたそうです。興味のある人はぜひ読んでみてください。

新年のご挨拶

 保護者の皆様、あけましておめでとうございます
 昨年は、諸福中学校の運営に御協力いただきまして、誠にありがとうございました。本年も子どもたちの成長のために、職員一丸となって取り組む所存でございます。何卒ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
 皆様方におかれましても、この一年が実り多きものになりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

本を読もう

 3年生の校長面接で、いくつかのグループに「最近読んだ本があれば教えてください」と言いました。残念ながら答えられる人は少なかったです。生徒集会でも「読書の習慣をつけましょう」と伝えましたし、入学説明会の中でも「まず大人が本を読みましょう」と言いました。ならば当然、私自身が本を読まなければ矛盾します。それに、読んでもいない本を「これはいいよ」などと無責任に薦めるわけにもいきません。そこで、実際に読んでみて「これは面白い」と思った本に出合った時、〈読書案内〉として紹介していこうと思います。まず、読み終えたばかりの『オリジン』です。皆さんは『ダ・ヴィンチ・コード』という小説を知っているでしょうか。アメリカのダン・ブラウンという作家が書いたもので、各国でベストセラー、社会現象にまでなったものです。映画化もされ、トム・ハンクス主演で大ヒットし、その後シリーズ化されました。主人公はラングドンという大学教授で、その最新作が『オリジン』です。科学と宗教という、少し難しいテーマも含んでいますが、スピーディーな展開とラストのどんでん返しは、まさに映画を見るようです。久しぶりに一気読みしてしまいました。もう一つ、このシリーズの魅力があります。舞台となる都市の観光名所が興味深く関わっていて、どうしても行ってみたくなることです。今回の舞台はスペインでした。少し長い小説ですが、読み終えるとハマってしまうかもしれませんよ。

ささいなこと

 寒い朝というのは、なかなか気持ちが上がらないものです。そんな思いで登校途中、本校のすぐ近くにある緑道にさしかかった時、本校の生徒数名が道路を横断しようとしていた場面に出合いました。車が止まって三人ほどの女子生徒が道路を横切っていきます。彼女たちは停車してくれたドライバーに向かって、しっかりとあいさつしていました。生徒が横断するのに、朝忙しい中、道を譲ってくれたドライバー。それに対してお礼を返すことを忘れない諸中生。どちらの姿も非常に気持ちの良いものでした。ささいなことかもしれませんが、見ているこちらも嬉しくなるような場面に「今日も頑張るか」と思えたひと時でした。

大東市PTA研究大会

 土曜日にキラリエホールで行われた「大東市PTA研究大会」に参加してきました。報告会の後の講演会で、テレビでもおなじみのジェフ・バーグランドさんのお話を聴きました。若くして来日してから、もう50年近くになるジェフさんは、日本文化を日本人以上に愛しています。日本で結婚し、三人の子育てを「日本流」でしてきたことで、アメリカでの子育て、日本での子育ての違いが経験を通してはっきりと感じ取れたと言います。どちらがいい悪いではなく、お互いの文化を認め合うことで理解が深まり良い関係を結ぶことができるのだということがよく分かりました。また、子どもの何でもない日常を褒めることが、親と子のコミュニケーションの機会となって信頼関係ができること。日本人は「受信する力」は優れているが、「発信力」が弱いので、その力を養うことが大切だといったことが印象に残りました。講演が終わって出口付近で、ジェフさんが一人ひとりと握手している姿に、人柄がうかがえました。もちろん私も握手してもらいました。

続々授業見学週間

 またまた「授業見学週間」の報告です。一応本日が最終日となっています。今日は一年生の家庭科で、調理実習の授業を見学しました。「かきたま汁」を作るということで、ホワイトボードに書かれためあてと手順に従って、グループに分かれた生徒たちが賑やかに作業していました。ただ単に作ればいいという取り組みではなくて、化学調味料を使っただし汁と、昔ながらにかつおと昆布でとっただし汁との違いを確かめるといったねらいもあるのです。先生に勧められて、私も味見をさせてもらいました。「なるほど」と、その違いがはっきり分かるのですが、化学調味料に慣れた子どもたちは、果たしてどちらを美味しいと思うのでしょうか。人間が生きて行くために欠かせない「食」について考えさせられる授業です。誰もが生き生きと取り組む姿に、「いい経験をしているなあ」と思いつつ教室を後にしました。

続授業見学週間

 前回に引き続き「授業見学週間」です。今日はグラウンドで体育の授業を見学しました。1年生女子のキックベースボールです。先生の指示に従って、準備運動、4つのグループに分かれてトレーニングと進み、最後にクラスごとでのゲームとなりました。集合解散がきびきびしていて、しかも和やかな雰囲気で行われる展開に、日頃からのきめ細やかな指導がうかがわれます。ゲームが始まるとチームを応援する掛け声まで響いてきます。個人の身体能力アップが図られると共に、チームとしての一体感もある素晴らしい時間になっていて、見ているこちらまで嬉しくなりました。

授業見学週間

 本校では教員が授業力を高めるため、授業見学週間を定め、お互いの授業を見学し合ってアドバイスのやり取りをする取り組みを実施中です。私も本日6限目に英語の授業を見学させてもらいました。英語教育においては、「できる限りオールイングリッシュで」というのが文科省の考えなのです。正直言って「中学の英語の授業では難しいのではないか」と思っていたのですが、質問や指示もテンポのいい英語が飛び交う素晴らしい内容で驚きました。また、楽しそうに、それでいて高度な活動をしている子どもたちの姿にも感動しました。自分が中学時代にこんな楽しい授業なら、もう少し英語が好きになっていたかもしれないと、少し羨ましく思いました。

市人研

 昨日、大東市立市民会館のキラリエホールで、第50回大東市人権教育研究大会の全体会が開催されました。その記念講演として、とよなか国際交流協会に所属する女性のお話がありました。彼女はフィリピン人の母と日本人の父の間に生まれ、8歳で「日本人」となるまで無戸籍・無国籍児として過ごしました。生い立ちの中で味わったマイノリティとしての生きづらさを現在でも感じることが多いという彼女の言葉を聞きながら、多文化共生の実現に向けた取り組みの必要性を強く感じました。なぜなら、それはマイノリティだけのためではなく、すべての人が豊かに生きることのできる社会の形成に繋がるからなのです。

芸術鑑賞会

 本日午後、本校体育館で芸術鑑賞会が行われました。中国雑技団による数々のパフォーマンスに、全校生徒・教員が酔いしれました。コミカルで愛らしい獅子舞に始まり、人間業とは思えないアクロバティックな演技。生徒だけでなく先生たちも舞台に登壇してのチャレンジコーナー。最も盛り上がった、ラストのイスを積み重ねて天井近くまでの高所で行われたバランス演技など、息もつかせぬ内容に、会場の拍手が途切れませんでした。
 普段では味わえない海外の文化に触れる機会。拍手、ため息、歓声、そして思わぬ応援の声が響いた体育館に、何とも言えない温かな雰囲気が醸し出されていたように思います。

校長面接

 先週、校長面接が終わりました。私学入試に関しては、いよいよ本番目前となった状況で、やはり緊張感が高まり、真剣に面接練習に臨む姿勢が見られました。本校での校長面接は、5人一組でのグループで行います。入退室の仕方、あいさつ、そして質問に対する応答。クラスで担任から指導を受けた後、面接を受けます。私の大まかな感想は、「概ね良好」というところでしょうか。本格的な面接は初めてだという生徒がほとんどでしょう。緊張で上手な受け答えができなかったという人もいたと思います。しかし、面接は応答の上手下手だけを見るのではありません。いかにその学校や職場に進みたいかという思いや、一生懸命質問に答えようとする姿勢などを評価する場でもあるのです。皆さんが高校や職場の人だったとしたら、どのような人材に来てほしいと思いますか。相手の気持ちも考えながら練習することも大切ですね。何より、はつらつとしたあいさつと良い姿勢。まずはここからです。

文化の秋

 先日、奈良国立博物館で開催中の「第71回 正倉院展」に行きました。私の出身大学が奈良にあり、学生の頃は正倉院展を観てレポートを提出すると単位に繋がることもあって、毎年訪れていたのですが、社会人になってからは中々観に行くことができませんでした。今回は即位記念の特別展でもあり、初日が土曜日だったので、早速行ってきました。開館時間前であれば余裕で入れるだろうと高をくくっていたのですが、すでに長蛇の列ができていて驚きました。陳列されている宝物は素晴らしいものばかりなのですが、私が興味をひかれたのは、現在でいうところの事務的な書類でした。献上された品物などが書かれたところにいくつも朱の印が押してあります。現在でも宅配便がついたときに印鑑で印を押しますよね。進路を控えた3年生は、提出する大事な書類に印を忘れないようにと必ず先生から言われます。私も書類を作った時に、学校の印を押すことが多くあります。1,000年以上昔の書類にも印が同じように押してある。この押印の文化が変わらずに残っていることが面白く感じました。
 自分の足で出かけ、自分の目で本物(実物)を観る。もしかしたらスマホなどの写真からはこんな古い書類などは気にも留めなかったかもしれません。秋は「文化の秋」とも言います。皆さんも文化に触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか。

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学校行事
1/31 小学6年生中学体験会
2/1 クリーン&ジョイフル・校内整備活動 (諸福中)
風紀検査
2/2 生徒集会 クラブ部長会
2/3 授業改善研 風紀検査
研究授業
2/4 生徒集会 3年 専門委員会
専門委員会
2/6 クラブ部長会 PTA役員・各委員会・実行委員会・会計監査