学校教育目標「たくましく大きく生きる」

本を読もう

 3年生の校長面接で、いくつかのグループに「最近読んだ本があれば教えてください」と言いました。残念ながら答えられる人は少なかったです。生徒集会でも「読書の習慣をつけましょう」と伝えましたし、入学説明会の中でも「まず大人が本を読みましょう」と言いました。ならば当然、私自身が本を読まなければ矛盾します。それに、読んでもいない本を「これはいいよ」などと無責任に薦めるわけにもいきません。そこで、実際に読んでみて「これは面白い」と思った本に出合った時、〈読書案内〉として紹介していこうと思います。まず、読み終えたばかりの『オリジン』です。皆さんは『ダ・ヴィンチ・コード』という小説を知っているでしょうか。アメリカのダン・ブラウンという作家が書いたもので、各国でベストセラー、社会現象にまでなったものです。映画化もされ、トム・ハンクス主演で大ヒットし、その後シリーズ化されました。主人公はラングドンという大学教授で、その最新作が『オリジン』です。科学と宗教という、少し難しいテーマも含んでいますが、スピーディーな展開とラストのどんでん返しは、まさに映画を見るようです。久しぶりに一気読みしてしまいました。もう一つ、このシリーズの魅力があります。舞台となる都市の観光名所が興味深く関わっていて、どうしても行ってみたくなることです。今回の舞台はスペインでした。少し長い小説ですが、読み終えるとハマってしまうかもしれませんよ。

ささいなこと

 寒い朝というのは、なかなか気持ちが上がらないものです。そんな思いで登校途中、本校のすぐ近くにある緑道にさしかかった時、本校の生徒数名が道路を横断しようとしていた場面に出合いました。車が止まって三人ほどの女子生徒が道路を横切っていきます。彼女たちは停車してくれたドライバーに向かって、しっかりとあいさつしていました。生徒が横断するのに、朝忙しい中、道を譲ってくれたドライバー。それに対してお礼を返すことを忘れない諸中生。どちらの姿も非常に気持ちの良いものでした。ささいなことかもしれませんが、見ているこちらも嬉しくなるような場面に「今日も頑張るか」と思えたひと時でした。

大東市PTA研究大会

 土曜日にキラリエホールで行われた「大東市PTA研究大会」に参加してきました。報告会の後の講演会で、テレビでもおなじみのジェフ・バーグランドさんのお話を聴きました。若くして来日してから、もう50年近くになるジェフさんは、日本文化を日本人以上に愛しています。日本で結婚し、三人の子育てを「日本流」でしてきたことで、アメリカでの子育て、日本での子育ての違いが経験を通してはっきりと感じ取れたと言います。どちらがいい悪いではなく、お互いの文化を認め合うことで理解が深まり良い関係を結ぶことができるのだということがよく分かりました。また、子どもの何でもない日常を褒めることが、親と子のコミュニケーションの機会となって信頼関係ができること。日本人は「受信する力」は優れているが、「発信力」が弱いので、その力を養うことが大切だといったことが印象に残りました。講演が終わって出口付近で、ジェフさんが一人ひとりと握手している姿に、人柄がうかがえました。もちろん私も握手してもらいました。

続々授業見学週間

 またまた「授業見学週間」の報告です。一応本日が最終日となっています。今日は一年生の家庭科で、調理実習の授業を見学しました。「かきたま汁」を作るということで、ホワイトボードに書かれためあてと手順に従って、グループに分かれた生徒たちが賑やかに作業していました。ただ単に作ればいいという取り組みではなくて、化学調味料を使っただし汁と、昔ながらにかつおと昆布でとっただし汁との違いを確かめるといったねらいもあるのです。先生に勧められて、私も味見をさせてもらいました。「なるほど」と、その違いがはっきり分かるのですが、化学調味料に慣れた子どもたちは、果たしてどちらを美味しいと思うのでしょうか。人間が生きて行くために欠かせない「食」について考えさせられる授業です。誰もが生き生きと取り組む姿に、「いい経験をしているなあ」と思いつつ教室を後にしました。

続授業見学週間

 前回に引き続き「授業見学週間」です。今日はグラウンドで体育の授業を見学しました。1年生女子のキックベースボールです。先生の指示に従って、準備運動、4つのグループに分かれてトレーニングと進み、最後にクラスごとでのゲームとなりました。集合解散がきびきびしていて、しかも和やかな雰囲気で行われる展開に、日頃からのきめ細やかな指導がうかがわれます。ゲームが始まるとチームを応援する掛け声まで響いてきます。個人の身体能力アップが図られると共に、チームとしての一体感もある素晴らしい時間になっていて、見ているこちらまで嬉しくなりました。

授業見学週間

 本校では教員が授業力を高めるため、授業見学週間を定め、お互いの授業を見学し合ってアドバイスのやり取りをする取り組みを実施中です。私も本日6限目に英語の授業を見学させてもらいました。英語教育においては、「できる限りオールイングリッシュで」というのが文科省の考えなのです。正直言って「中学の英語の授業では難しいのではないか」と思っていたのですが、質問や指示もテンポのいい英語が飛び交う素晴らしい内容で驚きました。また、楽しそうに、それでいて高度な活動をしている子どもたちの姿にも感動しました。自分が中学時代にこんな楽しい授業なら、もう少し英語が好きになっていたかもしれないと、少し羨ましく思いました。

市人研

 昨日、大東市立市民会館のキラリエホールで、第50回大東市人権教育研究大会の全体会が開催されました。その記念講演として、とよなか国際交流協会に所属する女性のお話がありました。彼女はフィリピン人の母と日本人の父の間に生まれ、8歳で「日本人」となるまで無戸籍・無国籍児として過ごしました。生い立ちの中で味わったマイノリティとしての生きづらさを現在でも感じることが多いという彼女の言葉を聞きながら、多文化共生の実現に向けた取り組みの必要性を強く感じました。なぜなら、それはマイノリティだけのためではなく、すべての人が豊かに生きることのできる社会の形成に繋がるからなのです。

芸術鑑賞会

 本日午後、本校体育館で芸術鑑賞会が行われました。中国雑技団による数々のパフォーマンスに、全校生徒・教員が酔いしれました。コミカルで愛らしい獅子舞に始まり、人間業とは思えないアクロバティックな演技。生徒だけでなく先生たちも舞台に登壇してのチャレンジコーナー。最も盛り上がった、ラストのイスを積み重ねて天井近くまでの高所で行われたバランス演技など、息もつかせぬ内容に、会場の拍手が途切れませんでした。
 普段では味わえない海外の文化に触れる機会。拍手、ため息、歓声、そして思わぬ応援の声が響いた体育館に、何とも言えない温かな雰囲気が醸し出されていたように思います。

校長面接

 先週、校長面接が終わりました。私学入試に関しては、いよいよ本番目前となった状況で、やはり緊張感が高まり、真剣に面接練習に臨む姿勢が見られました。本校での校長面接は、5人一組でのグループで行います。入退室の仕方、あいさつ、そして質問に対する応答。クラスで担任から指導を受けた後、面接を受けます。私の大まかな感想は、「概ね良好」というところでしょうか。本格的な面接は初めてだという生徒がほとんどでしょう。緊張で上手な受け答えができなかったという人もいたと思います。しかし、面接は応答の上手下手だけを見るのではありません。いかにその学校や職場に進みたいかという思いや、一生懸命質問に答えようとする姿勢などを評価する場でもあるのです。皆さんが高校や職場の人だったとしたら、どのような人材に来てほしいと思いますか。相手の気持ちも考えながら練習することも大切ですね。何より、はつらつとしたあいさつと良い姿勢。まずはここからです。

文化の秋

 先日、奈良国立博物館で開催中の「第71回 正倉院展」に行きました。私の出身大学が奈良にあり、学生の頃は正倉院展を観てレポートを提出すると単位に繋がることもあって、毎年訪れていたのですが、社会人になってからは中々観に行くことができませんでした。今回は即位記念の特別展でもあり、初日が土曜日だったので、早速行ってきました。開館時間前であれば余裕で入れるだろうと高をくくっていたのですが、すでに長蛇の列ができていて驚きました。陳列されている宝物は素晴らしいものばかりなのですが、私が興味をひかれたのは、現在でいうところの事務的な書類でした。献上された品物などが書かれたところにいくつも朱の印が押してあります。現在でも宅配便がついたときに印鑑で印を押しますよね。進路を控えた3年生は、提出する大事な書類に印を忘れないようにと必ず先生から言われます。私も書類を作った時に、学校の印を押すことが多くあります。1,000年以上昔の書類にも印が同じように押してある。この押印の文化が変わらずに残っていることが面白く感じました。
 自分の足で出かけ、自分の目で本物(実物)を観る。もしかしたらスマホなどの写真からはこんな古い書類などは気にも留めなかったかもしれません。秋は「文化の秋」とも言います。皆さんも文化に触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか。

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