文化の秋
先日、奈良国立博物館で開催中の「第71回 正倉院展」に行きました。私の出身大学が奈良にあり、学生の頃は正倉院展を観てレポートを提出すると単位に繋がることもあって、毎年訪れていたのですが、社会人になってからは中々観に行くことができませんでした。今回は即位記念の特別展でもあり、初日が土曜日だったので、早速行ってきました。開館時間前であれば余裕で入れるだろうと高をくくっていたのですが、すでに長蛇の列ができていて驚きました。陳列されている宝物は素晴らしいものばかりなのですが、私が興味をひかれたのは、現在でいうところの事務的な書類でした。献上された品物などが書かれたところにいくつも朱の印が押してあります。現在でも宅配便がついたときに印鑑で印を押しますよね。進路を控えた3年生は、提出する大事な書類に印を忘れないようにと必ず先生から言われます。私も書類を作った時に、学校の印を押すことが多くあります。1,000年以上昔の書類にも印が同じように押してある。この押印の文化が変わらずに残っていることが面白く感じました。
自分の足で出かけ、自分の目で本物(実物)を観る。もしかしたらスマホなどの写真からはこんな古い書類などは気にも留めなかったかもしれません。秋は「文化の秋」とも言います。皆さんも文化に触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか。 |
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