今日の給食
ナポリタンと言えば、茹でたパスタを冷ましてから湯通しし、柔らかくする一手間を加え親しみやすい庶民の味です。
ナポリタン発祥の地は日本で、通説では横浜の老舗「ホテルニューグランド」が終戦後に提供したのが最初だとされています。当時、このホテルもアメリカ進駐軍に接収されており、進駐軍は持ち込んだパスタを茹でてケチャップを混ぜただけの簡素なものを食べていたのですが、これを見かねたホテルの総料理長が、炒めたハムとマッシュルームを茹でたパスタに加え、トマトペースト、玉ねぎ、にんにくなどを使ったトマトソースで和えた料理を完成させたそうです。これが「ナポリタン」の発祥。当時はトマトソース自体を「ナポリ風」と呼んでいたのがその名の由来であるとされています。 ところでホテルニューグランドで誕生した元祖・ナポリタンには、ケチャップが一切使われていません。当時トマトは高級品でした。 そこで、同ホテルの初代料理長の弟子の一人が、同じ横浜で庶民を対象とした洋食店「センターグリル」を開業する際に、トマトではなく安価なケチャップを使用した「新ナポリタン」を考案しました。具材はホテルニューグランド同様ロースハム、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームで、さらに緑色のピーマンを入れることで見た目に彩りを加えました。こうして、おなじみのケチャップナポリタンが誕生したというわけです。 センターグリルの「ナポリタン」食べてみたいものです。 今日の給食
容器の色が変わり、明るくなりました。
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