学校日記

【 】TECTURE に掲載

公開日
2026/10/01
更新日
2026/10/01

お知らせ

設計者のための検索プラットフォーム 【 】TECTURE 

に諸福小学校校舎が掲載されています。

ぜひ、ご覧ください。

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設計者のための検索プラットフォーム

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設計者(設計・インテリア)の「探す」と「発信」。

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築52年RC造の小学校を、使いながら工事でリファイニングした。棟ごとに順次引っ越しを行い、既存校舎で授業を継続しながら工事を進めることで、仮設校舎を設けることなく改修を実現した。さらに、仮設校舎を不要とすることで削減したコストを、中庭の大屋根増築へと転換した。既存建物を最大限活用しながら、工事中の教育環境を維持するとともに、改修後の学校に新たな場や価値を生み出す計画である。

 

既存校舎の耐震補強は完了していたものの、設備機器やサッシの老朽化が進み、これからの教育に求められる多様な学び方に対応できる空間への更新が必要とされていた。一方、全面的な建替えには多額の工事費に加え、仮設校舎の整備や長期にわたる学校運営への影響、既存建物の解体に伴う廃棄物やCO2排出など、多くの課題があった。そこで本計画では、授業を継続しながら工事を行う「使いながら工事」を選択した。

 

さらに、単なる建物の延命にとどまらず、既存の中庭を新たな学びの中心へと再編するため、「ラーニングリビング」と呼ぶ4層吹抜けの大空間を増築した。図書・メディア機能を核としながら、子どもたちが主体的に集い、交流し、さまざまな活動を展開できる、学校全体の中心となる空間とした。

ラーニングリビングの曲面天井は、空間を特徴づけるだけでなく、空気の流れを生み出し、自然換気を促進する環境装置としても機能している。また、中庭は三方を既存校舎の外壁に囲まれていたことから、増築部分は大屋根を架けるシンプルな構成とした。内部の壁面は既存外壁をそのまま利用することで、コストを抑えながら空間の一体性を生み出した。

 

既存校舎については、既存ブレースを再利用し、新たな平面計画に合わせた一部のRC耐震壁の移設のみ行うことで、既存躯体への介入を最小限に抑えた。これにより、改修コストを抑えるとともに、工事に伴う騒音や振動を低減し、学校運営への影響をできる限り少なくしている。

また、既存外壁をガルバリウム鋼板で包み込むことで、既存躯体の保護と日射遮蔽を同時に実現し、建物の長寿命化と環境性能の向上を図った。さらに、教職員エリアと特別教室を1階に集約することで、校内の運営動線を整理するとともに、防犯性の向上や中庭利用の活性化にもつなげている。

 

既存校舎を単に保存・更新するのではなく、既存建物が持つ構造や空間、環境的な資産を読み取り、それらを最大限活かしながら新たな価値を重ねることで、これからの学校に求められる多様な学びの環境へと再編した。

 

【 】TECTURE ホームページ

「大東市立諸福小学校 プロジェクト概要」より引用

 

Photo by 上田 宏